囲碁のすすめ囲碁のすすめ

Recommendation

代表あいさつ

永福囲碁教室では、子どもたちをはじめとして、参加する人すべてに囲碁を楽しんでもらうことをモットーにしています。

これから覚えようという子どもたちに、囲碁がどれほど面白いゲームかを知ってもらいたいと思います。

そして子どもたちを囲碁教室に通わせようという親御さんたちには、囲碁というゲームが、子どもの様々な大切な能力を養うのに非常に役に立つゲームだということをお伝えします。思考力・判断力・直観力・推理力・創造力・記憶力・集中力・忍耐力など挙げればきりがないほど多くの力を身につけることができます。これらの能力は、囲碁を打つためだけでなく、社会に出てからも応用が利くとても価値のある力となります。

大人も含めてスマホやゲーム機の画面に夢中になる時間が多い今日、バーチャルではない実際の対局を通して得られる充実感をぜひ体験してください。子どもだけでなく、親子で、あるいはおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に、また大人だけでも囲碁を覚えたい方、囲碁に関心がある方、囲碁を打つ機会が欲しい方、そんなときまず永福囲碁教室に声を掛けてみてください。

今回、囲碁経験の長いキャリアを持つ有志が集まり、ボランティア活動の場として教室を開設しました。わずかな費用で囲碁に親しむ貴重な機会が得られます。ルールがシンプルなのにとても奥が深く、なかなか対局ができるまでにはならないという声も聴かれます。そこでそんな囲碁を楽しく覚えられるように私たちが一生懸命お手伝いします。

親子で楽しい永福囲碁教室
代表 清水 尊

推薦のことば

日本棋院棋士九段 片岡 聡

日本棋院棋士九段 片岡 聡

囲碁をたしなむ人口が日本では減少しつつあります。一方、将棋界では、中学生棋士の活躍も大きな話題となって、子どもたちなのかでも人気が高まっていると聞きます。

しかし、目を大きく広げて海外に向けますと、囲碁を楽しむ人は近年非常に増え、国際大会も盛んになりその参加国も年々増えています。これは言葉の壁を乗り越えて、言葉がわからなくても対局が成立する国際的なゲームであるという、囲碁の特性が大きくものを言っているからだと思われます。今後日本人が海外に出て行ったときにも大いに役立つ、世界共通言語ともいえます。

また近年、お隣の中国・韓国の強豪の台頭により、世界棋戦で我々日本のプロ棋士が優勝することも大変むずかしくなっています。両国では、小さい子どものころから囲碁を学ぶことが、他の学習に勝るとも劣らない教育的効果の高い知的スポーツとして広く奨励されています。

今回、私が指導碁等を通じてよく知っている旧知のメンバーが何人か集まって、リタイア後のボランティア活動として永福囲碁教室を開設しました。特に子どもたちの入門に力を入れるとのこと、これを機会に日本の囲碁人口のすそ野が少しでも広がれば、我々棋士としてもこれに勝る喜びはありません。

ぜひ、この教室で小さいうちから囲碁を覚えることをお勧めします。

日本棋院棋士九段 加藤 充志

日本棋院棋士九段 加藤 充志

囲碁は、しばらく前までは、コンピューターソフトが人間に勝つことは当分、少なくとも10年程度はむずかしいであろうといわれていました。同じボードゲーム(盤上で対戦するゲーム)でも、チェスでは、世界チャンピオンがかなり以前にコンピュータに敗れ、近年、将棋のプロもコンピュータに勝てなくなりました。囲碁はそれらに比べて複雑さがケタ違い(10100以上)で、とてもすべての手をプログラム化するのは無理と思われていました。ところが、劇的に強いソフトが開発され、2016年はじめに、韓国の一流プロを破り、その後さらに急速に強くなり、今では人間が同レベルで戦うのはとうてい無理というまでに進化しています。

我々プロでも理解困難な手を打ち、しかもそれが結果として非常に好い手であることも少なくありません。コンピュータの打ち方をプロが取り入れて、これまで人間が長年かけて築いてきた定石を変化させつつあるのが現状です。そんななか、子どものころからITに親しんできた10代、20代の若手棋士ほど、柔軟な頭で囲碁の研究にコンピュータを使いこなし、どんどん抬頭してきています。

これからの社会は、コンピュータ抜きに成り立たないのは確かです。一方で、人間が成長していく過程では人と人との触れ合いは避けることができません。囲碁は、別名「手談」ともいわれ言葉を交わさずとも対局者同士の会話が成り立つゲームです。機械を相手にしては得られない貴重な経験を積むのに格好のゲームと言えます。

インターネット上でも囲碁が楽しめる時代になりました。子どものころに囲碁を覚え、様々な場面で対局を楽しめるようになるため、ハードルが高いと思われがちな入門だけは、独学でなく人から直接教えてもらうのが早道です。永福囲碁教室では、私がアマチュアの方を対象に、コンピュータ碁の研究会を行っているメンバーも多く携わっています。ぜひ一度、囲碁という素晴らしいゲームをこの機会に体験してみてください。

日本棋院棋士六段 小山 栄美

日本棋院棋士六段 小山 栄美

「囲碁」に少しでも興味を持っていただいたみなさま、こんにちは。
あなたはきっと素晴らしい感性の持ち主です。
囲碁は、あなたの知的好奇心を存分に満たしてくれる最高に知的なそして奥深いゲームです。

囲碁をはじめることによって「考える楽しさ」を味わうことができます。
現代の社会では、情報過多と時間に追われる生活により、じっくりと物事を考えることがなかなかできません。さらに、TVや「反射神経」を使う電子ゲームの流行などで、私たちはますます反射的に行動する傾向になっているのではないでしょうか。
それに対して、囲碁では「考えれば考えるほど」新しい世界が広がっていきます。そしてレベルが上がれば上がるほど、見える世界が広がり、より深く楽しめるようになっていくのです。

また、囲碁は「手談」とも言われるように、コミュニケーションにも役に立ちます。世界の誰でもでき、言葉が通じなくても1局手合わせをするだけですぐに友達になることができます。
私もヨーロッパで指導対局をした方などと、すぐに「Hi!」とあいさつできるようになりました。

囲碁の魅力は他にも語り尽くせないくらいありますが、老若男女誰でも楽しめる囲碁。
あなたも囲碁の世界を味わってみませんか?
囲碁と富士山をこよなく愛する先生が丁寧に教えてくれますよ!

囲碁の効能

日本棋院棋士五段 王 唯任

日本棋院棋士五段 王 唯任

4歳のお子様から100歳の方まで幅広い年齢の方が楽しめるのが囲碁です。
ゲームとしての面白さはもちろん、考える力や集中力、創造力や感性を育み、失敗を乗り越える力などの、子供の潜在能力を発達させることもできると言われています。
ぜひ一度囲碁の世界を体験してみてください。家族や親子で一緒に楽しむのもお勧めです。

<知的能力・苦境を乗り越える力が身につく>

囲碁を楽しむことで、相手の動きや先などを読む「推理力」、先を読むための「思考力」、多くの選択の中から必要な手を選ぶ「判断能力」などの知的能力が自然に身につきます。また考えをめぐらす中で集中力もつき、本来じっとしているのが苦手な年齢の子供でも、集中して取り組むことができるなど、集中力が向上します。
囲碁の局面では良い局面もあれば、苦しい局面もあります。部分だけの成功や失敗で勝敗がつきにくいゲームなので、苦しい局面を乗り越えることで、人生における「生きる力」や、全体を見て物事を判断する能力(大局観)も養うことができます。

<創造力・感性が豊かに>

盤上の交点ならどこにでも打って良いという自由度の高いルールの中で、自分なりのイメージや世界を創り上げていくのが囲碁で、他のゲームにはない創造性があります。また対戦相手がいることで、自分が思いつかないような考え方や世界観に触れることができ、新しい感性もどんどん刺激され、発想力や感性が豊かになります。

<コミュニケーションが深まる>

囲碁は年齢や性別、国籍などに関わらず、誰でも楽しむことができ、見知らぬ人同士でも囲碁を通じて向き合えば、すぐに仲良くなれます。そのため、年代を越えたコミュニケーションに大変役に立ちます。
またパソコンやスマホ、ゲームなどの普及により、現実の体験を経験することが少なくなった現代では、囲碁を通じて対等に向かい会い、コミュニケーションを深めることで、他者との関わりのすばらしさを体感でき、コミュニケーション能力も向上します。
特に対局が終わった後に行う感想戦では、お互いの気持ちを伝え合うことで、勝ち負けに関係なく、対戦相手との関係性を深めることができます。

<右脳を活性化>

人間の脳は通常、左脳で計算・暗記・論理的思考機能を受持ち、また右脳は感覚的・形や空間等の認識、大局的視野での判断力を受持つと言われています。囲碁は、感覚的な判断ができるようになるまでは左脳を多く使いますが、ゲームに慣れてくると、右脳と左脳をバランス良く使って楽しめるようになります。医学的にも右脳や前頭前野を刺激し、判断力を高め、ストレス解消に効果があることが認められており、右脳を活性化させることで、あらゆる世代によい効果をもたらすといわれています。
手と脳をバランスよく使うことで、認知症の防止や脳のトレーニングとしても注目されています。

<教育分野での取り組み>

囲碁は、様々な能力が身につくことから、近年、教育の分野でも多数取り入れられています。小学校の放課後に行われるスクール活動や、四谷大塚、日能研などの進学塾、花まる学習会などの幼児教室でも、子どもの能力向上のために囲碁を導入しています。また、大学では、論理的思考力、物事を俯瞰して考える能力などが注目され、東京大学、京都大学、早稲田大学、慶応大学、青山学院大学、九州大学など、全国40か所以上の大学でも正課として導入されています。